| 推定構築時間: 1.5 SBU 推定必要ディスクスペース 108 MB | 
再び別の構築ディレクトリを作ります。
| mkdir ../binutils-build cd ../binutils-build | 
それではインストールのために Binutils を準備します。
| ../binutils-2.14/configure --prefix=/tools \
    --enable-shared --with-lib-path=/tools/lib | 
新しい設定オプションの意味
--with-lib-path=/tools/lib: これは設定スクリプトにデフォルトライブラリ検索パスを教えます。 私達はライブラリ検索パスにホストシステムからのライブラリディレクトリを含めて欲しくありません。
Binutils の構築を始める前に、デフォルトの最適化フラグを書き変えてしまう環境変数をすべて外す事を思い出してください。
パッケージをコンパイルします。
| make | 
Note: ここで Binutils テストスイーツを実行することは第 6 章で実行することほど重要ではないと考えられることを指摘しておきます。
結果をテストします。(予期しない失敗があってはいけませんが、予期した失敗は差し支えありません。)
| make check | 
不運にも、以前の GCC パッケージにあったようなテスト結果のあらましを調べる簡単な方法はありません。 しかし、ここで失敗が起きたら、簡単に見つかるはずです。出力される結果は、次のようなものがあるでしょう。
次にパッケージをインストールします。
| make install | 
それでは次の章での toolchain の再調整のために Binutils を準備します。
| make -C ld clean make -C ld LIB_PATH=/usr/lib:/lib | 
| Warning | 
| この段階ではまだ Binutils の構築とソースのディレクトリを削除しないで下さい。この章のもう少し先で、再び現状のまま必要となります。 |