Red Hat Software は Linux コミュニティの精神に基づき、いくつかの プラットフォーム向けの Linux ディストリビューションを FTP サイトから 利用できるようにしており、すべて、トップディレクトリから たどることができます。
RedHat Linux リリース 5.2 のトップディレクトリ ( pub/redhat/redhat-5.2) には、それぞれのアーキテクチャ(intel、alpha、sparc)向けのディストリビューション、ソースパッケージ、アップデート、が入ったディレクトリがあります。
 
SRPMS/     alpha/     i386/      sparc/     updates/
このドキュメントでは例として i386 ディストリビューションを使用します。 ここに書かれた手順は RedHatによってサポートされたすべての プラットフォーム (Alpha, SPARC, ppcなど)で通用するかもしれませんが、私たちは i386 プラットフォーム でしかテストしていません。(追加情報をお待ちしております) i386ディレクトリの内容は次のようになります。 -
 
-rw-r--r--   8 ftpuser  ftpusers     19686 May 27  1997 COPYING
-rw-r--r--   1 ftpuser  ftpusers      3023 May  7 09:58 README
-rw-r--r--  10 ftpuser  ftpusers      2751 Sep 18  1997 RPM-PGP-KEY
drwxr-xr-x   5 ftpuser  ftpusers        96 Jul 15 08:34 RedHat/
drwxr-xr-x   5 ftpuser  ftpusers      8192 Jul 15 08:35 doc/
drwxr-xr-x   5 ftpuser  ftpusers      8192 Jul 15 08:35 dosutils/
drwxr-xr-x   5 ftpuser  ftpusers      8192 Jul 15 08:33 gnome/
drwxr-xr-x   2 ftpuser  ftpusers        96 Jun  7 02:47 images/
drwxr-xr-x   4 ftpuser  ftpusers        96 Jun  5 12:24 misc/
doc ディレクトリにはたくさんの情報がつまっています。最も重要なものでは、
HTML形式のRedHat インストールマニュアルが 
doc/rhmanual/manual/ ディレクトリに あります。
そのほかに、たくさんのFAQ、そして、HOWTO とmini-HOWTO がすべて入っています。
images ディレクトリには 起動 フロッピーのディスクイメージが入っており、 
これらは、フロッピーディスクにコピーして使います。最も新しい
ディストリビューション(5.2)では 2つのディスクイメージが利用可能になっています。
boot イメージは boot.img と名付けられています。このディスクはCD-ROMから
直接インストールを実行する場合に必要です。ローカルハードディスクや、NFS経由、
またはFTPから インストールを行う場合、 supplementaryディスク(ファイル名:
supp.img)も、必要になります。 詳細は 
「
CDからのインストール」の項を参照してください。
misc ディレクトリにはインストールに必要な、多くのプログラムのソースと
実行形式ファイルが含まれています。
ツリーの中で 最も重要な部分は RedHatディレクトリに含まれています。-
 
drwxr-xr-x   2 ftpuser  ftpusers     24576 Jul 15 08:35 RPMS/
drwxr-xr-x   2 ftpuser  ftpusers      8192 Jul 15 08:32 base/
-rw-rw-rw-  59 ftpuser  ftpusers         0 Aug 15 14:21 i386
drwxr-xr-x   4 ftpuser  ftpusers        96 Jun  5 12:24 instimage/
RPMS ディレクトリには、Red Hat ディストリビューションの主要部分が 
多くの RPM (Redhat Package Manager)パッケージのセットという形で
含まれています。典型的な RPM パッケージには、バイナリ実行形式ファイルが 
適切な設定ファイル、および ドキュメントとともに納められています。詳しくは
「
RPM パッケージ」の項を参照してください。
base ディレクトリには comps(パッケージのグループを定義する
ファイルで,インストールするパッケージの選択時に使用)や、hdlist
(RPMSディレクトリ内の 全RPMファイルのヘッダ部分を含むファイル) 
といった、インストールの過程で必要になる いくつかのデータベースが
納められています。
hdlist ファイルを読むだけで、全てのRPMファイルを読むこと無しに 
パッケージ間の 依存関係を知ることができます。これは、FTPからの
インストール時に非常に便利です。
hdlist のもう一つの役割はパッケージ名をファイル名に割り当てることです。 
(たとえばパッケージ名 perl :ファイル名 perl-5.004-6.i386.rpm)。 
これは、更新されたファイルを組み込んだり 
(「
更新されたRPMと置き換える」参照)、
独自のパッケージを 組み込んだりする際には hdlist 
を書き換えなければならないことを示します。後述 の 
「
新しいhdlist ファイルの生成」参照。
instimage ディレクトリには、インストール手続きに必要な多くのファイルと 
共有ライブラリを備えた、ライブ ファイルシステムの骨組みが入っています。