新しいシステムは、ファイルシステムの中で動作するので、まず初めに mke2fs を使ってファイルシステムを作らなければならない。そしてそれを何らかの場
所にマウントするのだが、わたしは /mnt/target をお薦めする。なにかト
ラブルが起こった場合でも、ここなら心配ないと思われるからだ。ソースシステムが
立ち上がるとき自動的にマウントされるように、/etc/fstab にエントリー
を入れておくとわずかだが時間の節約ができる。
 
ターゲットシステムを起動したときには、今 /mnt/target にある
ものが ルートディレクトリ(/)に入る。
ターゲットシステム上のディレクトリ階層が必要である。File Heirarchy Standard(
ママ) (
7.3ファイルシステム-参考文献等 を参照)に
目を通して、どういう形になるべきなのかを理解すること。あるいは、ターゲットシ
ステムがマウントされている場所に cd して、以下を記述通りに打ち込むこ
と。
 
        mkdir bin boot dev etc home lib mnt root sbin tmp usr var
        cd var; mkdir lock log run spool  
        cd ../usr; mkdir bin include lib local sbin share src
        cd share/; mkdir man; cd man 
        mkdir man1 man2 man3 ... man9
FHS や大部分のパッケージではマニュアルページ(man page)の置き場所が上記と 異なるので、シンボリックリンクを張る必要がある。
 
        cd ..; ln -s share/man man (訳注:/mnt/target/usr で ln の実行)