下記のツールを使うと、openMosix クラスタの管理が楽になります。
| migrate :プロセスにマイグレートするように指示を出します。
                書式: 
                        migrate [PID] [openMosix_ID] | 
| 
mon             :ncurses ベースの端末タイプのモニター。棒グラフを表示して
                  現在の状況についての情報を表示します。 | 
| 
mosctl          :は、openMosix のメインの設定ユーティリティです。
                書式:
                        mosctl  [stay|nostay]
                                [lstay|nolstay]
                                [block|noblock]
                                [quiet|noquiet]
                                [nomfs|mfs]
                                [expel|bring]
                                [gettune|getyard|getdecay]
                        mosctl  whois   [openMosix_ID|IP-address|hostname]
                        mosctl  [getload|getspeed|status|isup|getmem|getfree|getutil]   [openMosix_ID]
                        mosctl  setyard [Processor-Type|openMosix_ID||this]
                        mosctl  setspeed        interger-value
                        mosctl  setdecay interval       [slow fast] | 
Table 7-6. 詳細
| stay | 自動的にプロセスをマイグレートしません。 | 
| nostay | 自動的にプロセスをマイグレートします(デフォルト)。 | 
| lstay | ローカルプロセスのままにしておきます。 | 
| nolstay | ローカルプロセスをマイグレートします。 | 
| block | ゲストプロセスの受け入れを拒否します。 | 
| noblock | ゲストプロセスを受け入れます。 | 
| quiet | 負荷分散情報の収集を無効にします。 | 
| noquiet | 負荷分散情報の収集を有効にします。 | 
| nomfs | MFS を無効にします。 | 
| mfs | MFS を有効にします。 | 
| expel | ゲストプロセスを送り出します。 | 
| bring | マイグレートしたプロセスをすべてホームノードに持ってきます。 | 
| gettune | 現状のオーバーヘッドパラメタを表示します。 | 
| getyard | 現在の基準を表示します。 | 
| getdecay | 現在の分散パラメタを表示します。 | 
| whois | クラスタの openMosix ID、IP アドレス、ホスト名 | 
| getload | (openMosix)の負荷を表示します。 | 
| getspeed | (openMosix)の速度を表示します。 | 
| status | 現在の状況と設定を表示します。 | 
| isup | ノードの稼動・停止(openMosix の ping のようなもの) | 
| getmem | 論理メモリの空きを表示します。 | 
| getfree | 物理メモリの空きを表示します。 | 
| getutil | 稼働率を表示します。 | 
| setyard | 新しい基準値を設定します。 | 
| setspeed | 新しい(openMosix)の速度を設定します。 | 
| setdecay | 分散間隔を設定します。 | 
| 
mosrun          選択したノードで設定コマンドを動かします。
                書式:
                        mosrun  [-h|openMosix_ID| list_of_openMosix_IDs] command [arguments] | 
mosrun コマンドは、コマンドラインのオプションをさらにいくつか付けて実行
できます。
簡単に実行できるように、設定済みの起動スクリプトがあります。設定用途別に
(openMosix)ジョブを実行します。
Table 7-7. mosrun の追加オプション
| nomig | マイグレートして欲しくないプロセスのコマンドを実行します。 | 
| runhome | ホームノードにロックされるコマンドを実行します。 | 
| runon | あるノードにすぐマイグレートし、そこにロックされるコマンドを実行します。 | 
| cpujob | openMosix クラスタにプロセスが CPU 固定であることを
通知します。 | 
| iojob | openMosix クラスタにプロセスが IO 固定である
ことを伝えます。 | 
| nodecay | コマンドを実行し、クラスタに負荷分散の状態をリフレッシュするように通知します。 | 
| slowdecay | 分散間隔を遅くしてコマンドを実行し、負荷分散の
状態を収集します。 | 
| fastdecay | 分散間隔を速くしてコマンドを実行し、負荷分散の
状態を収集します。 | 
| 
setpe           マニュアルでノードを設定するユーティリティ。
                書式:
                        setpe   -w -f   [hpc_map]
                        setpe   -r [-f  [hpc_map]]
                        setpe   -off
-w ファイルから openMosix の設定ファイルを読み込みます(通常は /etc/hpc.map)。
-r 現在の openMosix の設定をファイルに書き込みます(通常は /etc/hpc.map)。
-off 現状の openMosix 設定を無効にすします。 | 
| 
tune            openMosix の調整と最適化用ユーティリティ。
                (詳しい情報は、tune の man を見てください)
 | 
/proc インタフェースとコマンドラインベースの openMosix ユーティリティ
(/proc インタフェースを利用する)に加えて、パッチを当てた「ps」と「top」が
利用できます(「mps」と「mtop」と呼ばれています)。これは、openMosix のノード 
ID が列に加わります。特定のプロセスが現在どこで演算されているのか見つける
のに便利です。
コマンドラインで使うツールを手短に説明してきましたが、openMosixview も
見ておきましょう。よく使う管理作業向けに GUI を利用したツールです。
この後の章で論じるつもりです。